左も右もないだろうよ!

皆さんにうったえる ──まえがき──

 いま日本にとって、朝鮮の問題は、もはや対岸の火事ではなくなっている。朝鮮の戦争が、一部日本の死の商人の手代どもと、人間屠殺狂どもと、日本をアメリカの第何番目かの州にすることを最上の光栄と思い、日夜この光栄の実現のために努めている一部のブローカーどもにとってばかり、重大なのでになく、そうでない多くの人々──日本の平和と、日本の独立と、日本の自由と幸福とを心の底からこいねがっている大多数の日本人にとって、この朝鮮の問題は、直接みなさんの祖国の独立と自由と平和と幸福とに、大きな脅威を与える問題であり、また大きな示唆を与える問題でもあると言う意味において、重大なのだ。
  「ノー・モア・ヒロシマ」という叫び声が、単なる叫び声で終らす、もう二度と原爆の殺戮、戦争の悲惨さに見舞われないための叫び声であり、「聞け わだつみの声」が、一つの学生運動で終らす、日本の祝福された青春、日本の豊かな青春が、一尺足らずの白木の箱の中に二度と納まることのないようにするための声であり、運動であり、いま日本の巷という巷を埋めつくし、町という町、村という村を埋めつくして流れている「平和」という声、「戦争はもう沢山だ」という叫び、「わたくしの夫、わたくしの子、わたくしの恋人を、わたしから取り上げてはならない」という訴えが、本当の訴えとなり、本当の叫びとなり、本当の声となるためにも、朝鮮でいま行われているこの残虐、朝鮮でいま行われているこの殺戮、朝鮮でいま行われている掠奪に対して、みなさんは声を限りに糾弾し、抗議し、反芻し、そして即時停戦と、干渉軍の即時撤退を叫んでくれなくてはならないのだ。
 これこそが、呉の、神戸の、横須賀の、そして日本全国至るところで行われている多くの「水平事件」、多くのそういう「お客の失礼」を根底からなくすことであり、これこそが、日本全土でくりひろげられている「ゴメンナサイ、ムスメサン」から、みなさんの国の青春を救うことであり、そしてこれこそが、日本の国土の至るところに立てられている「日本人立入禁止」の立札を取除き、日本人のための日本、日本人のための日本の国土にすることになるのだ。
 わたくしは、ここに、いま朝鮮で行われている三つの大きな非人道的な侵略者の行為、すなわち細菌爆弾の使用と、水豊ダムを始めとする多くの平和施設に対する破壊工作と非戦闘員の殺戮と、そして戦時捕虜に対するでたらめな虐待、拷問、大量虐殺とのうち、巨済島における捕虜収容所の問題を、日本のみなさんに訴えようと思う。
 勿論、巨済島における捕虜の虐殺は、侵略者の帝国主義的野望を、余すところなく発揮したものであることは言うまでもないことだが、その一枚下に、「スエズ以東に、人間なし」と彼等をして言わせた人種的侮蔑、日本人も、中国人も、朝鮮人も区別なく、すべてが黄ろく、すべてが「獣と人間との中間的存在」であり、すべてが「アジアではヨーロッパ諸国ほど、人命は価値」がなくなり、「心おきなく」ふるまえるという、人種的差別感が、彼等を動物に帰らせているというのも見逃してはならないことだと思うのだ。
 そういう彼等にとって、日本人と朝鮮人の区別がつくだろうか。日本と朝鮮の区別がつくだろうか。戦場と非戦場の区別がつくだろうか。
 そして朝鮮の火事が、日本の火事にならないと、誰が断言出来るだろうか。
 わたくしは、すべての日本のみなさんに言う。朝鮮の巨済島から来るこの訴え、そしてわたくしのささやかな訴えに、みなさんも声をそろえて叫んでくれ。
 それこそが、朝鮮の巨済島を朝鮮だけのものとすることであり、朝鮮の不幸が朝鮮だけの不幸として済ませられることであり、そして日本が、本当のみなさんの日本に帰ることができるのだ。

一九五二年九月五日 

許 南 麒

<<より引用

もの心ついた時にすでにこの本は我が家の座敷にあり、
ホグ屋(=クズ屋のことね。) にとっては、朝鮮の人は最高のお客さんだった………
わが爺さんは、尾小屋銅山の炭鉱内電気技師だったので、ホグ屋に転向するのは、公務員(=含む国鉄職員、含む電電公社社員) になった元兵士とは違った道を選んだんですぅ………
つまり、銅線や金属片が如何に銭になるか?知っていたんですぅ………数々の上手いこと言いのご馳走くい連中も知っていました。
武蔵工大の学生が僕に芯管のレクチャーするなんて、ちゃんちゃら可笑しくって、さあ………
というわけで、
僕は、10歳ぐらい年上の人でないと、電気関係の話が合わなかったのよ。
小学生の4年生、夏休みの宿題の工作で、タバコの銀紙でスイッチをつくり、麦球で文字を表示させても、理科の先生も理解せんかった………
血は引き継がれ、
わが娘は、3Dでロボットを描き、先生からは、僕が描いたと疑われました。

みなさん!
階級意識が薄いですよぉ!

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